福山市鞆地区の特産、保命酒を使った菓子を企画する食品卸の(株)中島商店(福山市御船町1−13−5、中島良昭社長、電084-922-4870)の中島基晴専務と「ミツポシ保命酒」製造元の(株)岡本亀太郎本店(同市鞆町鞆927−1、岡本憲良社長、電084-982-2126) の岡本良知専務は、江戸末期に里船で来航し開国を迫ったペリー提督督の子孫に保命酒を"献上"するため、5月21日に静岡県下田市の了仙寺(松井大英住職)を訪問、同寺で開かれた「ペリー提督応接料理の再現」の場で保命酒を振る舞った。中島専務らは「口当たりがよくシェリー酒のようだと好評だった。保命酒の知名度アップにつながったのでは」と、手応えを感じている。
開国記念の地となる下田市では、毎年「黒船祭」を開催。5月20〜22日に開かれた同祭に合わせて来日していたフレデリック・ニコルズさんらペリー提督直系の6、7代目子孫計24人が同寺主催の応接料理の再現に招かれることを知った中島専務が松井住職に打診して保命酒の献上が実現した。
保命洒は食前酒として振る舞われたほか、食後のデザートに中島商店が企画した保命酒入りのジェラートやゼリーも提供。食前柄のおかわりをしたり、デザートも平らげてしまうなど、保命酒は国境を越えて評価されたという。

また、中島噂頼らは下田市主催のレセプションにおいても地先商工団体らに保命酒と保命酒関連商品を売り込み、福山をPRした。同市内の飲食店や料亭が保命酒を食前酒として使うことがほぼ決まったほか、来年の同祭に保命酒開連商品を出展する動きもあるという。
保命酒はみりんに16種類のハーブを漬け込んだリキュールで、300年以上の歴史がある。1854年の日米和親条約締結後、老中主座だった当時の福山藩主、阿部正弘が宴席で保命洒を出しており、ペリー提督と下田、保命酒を結ぶ要素はそろっている。中島専務らは、保命酒をきっかけに「潮待ちの港 鞆」と「風待ちの港 下田」がより親密になり、さらに海外まで福山の情報を発信することができるようになれば、と今後の取り組みに意欲を燃やしている