福山市鞆町、保命洒製造販売の岡本亀太郎本店(岡本憲良社長)は、保命酒をベースにした梅酒「梅太郎」を開発した。伝統の昧に工夫を重ね、より幅広い層に楽しんでもらおうとの試み。26日からの「鞆・町並ひな祭」に合わせて発売する。
梅太郎は2004年6月中旬に仕込みを始めた。醸造タンクに1800リットルの保命酒を入れ、梅の実1トンを1カ月間漬け込んだ。実を引き上げ、約七カ月たった現在も熟成を続けているという。
試作品は梅の酸味で、口の中が引き締まる感覚が心地良い。16日ごろから本格的に瓶詰めを始める。
「保命酒の甘みが気になるとの声を受け、すっきりした飲み口を追求した」。専務の岡本良知さん(36)は、酒造会社の営業マンだった約8年前、福岡市内の酒販店で店主がみりんで仕込んだ梅酒を飲んでヒントを得た。2000年春にU ターンし、家庭用の果実酒などを作る瓶で試作し、常連客に味見してもらいながら研究を重ねてきた。
300ml入りの角瓶で8000本を生産する。価格は1,300円前後を検討中で、町並ひな祭が終了する3月13日ごろまで店頭で試飲もできる。
岡本さんは「伝統を生かし、新しい味に挑戦した。ぜひ味わってほしい」としている。